門司ウォーク~宿場の面影残す大里を歩く~
2014年5月24日(土)は、JR門司駅で開催されたJR九州ウォーキングに参加してきました。
門司区大里は、壇ノ浦の戦いで幼い命を散らした安徳天皇にちなんだ地名で、江戸時代には九州最北の宿場町として賑わった場所です。福岡歴史探訪ウォーキングを参考に、コース外の場所もいろいろと立ち寄ってきましたのでその様子を報告したいと思います。
⇒ウェア&シューズ70%以上OFF
⇒没写真(Facebook)
JR九州ウォーキング
門司駅:歴史探訪と健康チェック、春の海辺を歩こう!
(コース距離:約7km)
コース詳細
当日マップ
■JR門司駅(スタート地点) [地図]
8時30分頃、スタート地点の門司駅に到着。スタート受付を済ませ、最初の目的地であるJR九州病院を目指します!
■JR九州病院 [地図]
不老通りを歩き、柳町三丁目交差点の歩道橋を渡ると、JR九州病院が見えてきました。
JR九州病院内では健康フェスタが開催されており各種の健康チェックが受けられましたが、どこも大勢の参加者が並んでいたので身長だけ測定してもらい先に進みました。
■風呂の井戸 [地図]
源氏に追われた平家一門がこの地に辿り着いた時、安徳天皇をはじめ平家の人々のの旅の疲れをいやすためこの井戸の水を風呂の用水などに利用されたことから風呂の井戸と呼ばれるようになりました。
この周辺の地名を「風呂」といっていましたが、大正時代に「不老」に変わり、現在では不老町や不老通りとしてその名を残しています。
風呂の井戸の隣には、風呂の地蔵が設置されています。
みずき通り商店街ではJR九州ウォーキングのために各店舗で振る舞いなどが企画されていたようですが、通りかかったのが9時頃だったのでまだお店は開いていませんでした…ORZ
県道71号線沿いを戸上神社に向かって歩いて行きます。
■戸上神社 [地図]
9時20分頃、戸上神社に到着。参道の上を北九州都市高速道路が走っています。
大里に船屋敷を置いた久留米藩主有馬氏が、海運の安全祈願を願って寄進した鳥居です。
戸上神社は、戸ノ上山の頂上に上宮があり、麓に本宮があります。どちらも天之御中主神を主祭神としており、創建は古く1,000年以上前といわれています。
こちらでは今回のウォーキングの安全を祈願しました(^人^)
■柳の御所(御所神社) [地図]
戸上神社から県道71号線を引き返し、10分ほどで到着。門司みなと祭のため、境内では露店が準備中でした。
【柳の御所】当時柳ヶ浦と呼ばれていたこの地に逃れてきた安徳天皇と平家一門は、仮の御所を設けました。そこは柳の御所と呼ばれ、天皇の住まう場所という意味の「内裏」がいつしかこの周辺の地名になりました。
現在の社殿は、明治天皇が大里に立寄られた際に休憩された休憩所を移築したものです。
鹿児島本線の線路下[地図]をくぐり、港側に向かいます。
■八坂神社 [地図]
八坂神社は、須佐之男命を祀っています。大里の守護神として、疫病除けの神事が盛大に行なわれていたそうです。今はそのような繁栄の面影は全然感じませんでしたけどね^^;
境内には大里地区各所の道祖神が集められており、今も大切に祀られています。
八坂神社周辺は宿場町として発展しましたが、幕末の小倉と長州の戦いで町並みはほとんど焼失してしまいました。そこで当時の面影を想起できるようにそこかしこに写真のような石碑が建てられています。
■明治天皇記念之松碑 [地図]
明治35年に熊本に行幸された際、明治天皇が下関から大里の浜に上陸された場所に松を植樹し記念の石碑が建てられました。その後松は枯れ、石碑だけが残りましたが、港湾工事によって現在地へ再移転されたそうです。
■門司赤煉瓦プレイス
第7回北九州無法松ツーデーマーチ1日目では最後のチェックポイントになっていた場所です。あの時は制限時間を気にしてバタバタしてしまいましたが、今回はゆっくりと見て回りたいと思います。
【門司赤煉瓦プレイス】1913年に帝国麦酒株式会社の麦酒工場として操業し、「サクラビール」を販売開始しました。社名を変遷しながらも平成12年大分県日田市の新九州工場竣工までサッポロビール九州工場として使用されていた貴重な煉瓦建物群を保存活用した資料館やレストラン等の複合施設です。
▲赤煉瓦交流館(旧倉庫棟) [地図]
中ではフリーマーケットが開催されていました。
【赤煉瓦交流館】門司赤煉瓦プレイスとして再出発する際に改修され、多目的ホールや鮮魚店やビアレストランなどの店舗が入っています。
▲門司麦酒煉瓦館(館内撮影可) [地図]
入館料100円を払い、館内の展示品を見て回りました。
【北九州市門司麦酒煉瓦館】創業1913年の旧帝国麦酒工場の事務所跡に建つ、国の有形文化財に登録されたビールの資料館です。ブランドのサクラビールなどと地域の暮らしとの関わりが体感できます。
1階では、サクラビール操業当時のビール工場を復原した模型や設立経緯や販路などについてパネルや当時実際に使用された各種資料を展示しています。
階段の親柱には、サクラビールのシンボルである桜の花びらをあしらったデザインが施されていました。
2階には、サッポロビールにつながる各種ビール会社の系譜とともに、歴代サッポロビールのポスターや缶・瓶などの資料を通じて身近なビールの変遷を紹介しています。
なんとも艶っぽいポスターですね。
▲旧サッポロビール醸造棟(館内撮影可) [地図]
普段入ることのできない旧サッポロビール醸造棟では、JR九州ウォーキングにあわせて一般公開されていました。私が到着した時には、ちょうど見学ツアーが始まったばかりだったのでガイドさんの後に付いて行きました。
【旧サッポロビール醸造棟】南北55m、東西27m規模の煉瓦造で、2階建、3階建、4階建、7階建の建物がほぼコの字状に連結しています。平成12年度まで醸造所として稼動していました。内部には戦前期のドイツ製醸造機器が保管されています。
棟内は老朽化が激しく、ちょっと不気味な雰囲気がありました。
仕込み釜。
麦汁ろ過機。
貯蔵タンク。約30分ほどで棟内の見学ツアーは終わりました。
門司赤煉瓦プレイスの一画には、北九州出身のイラストレーター、わたせせいぞうさんの壁画がありました。
海浜公園では、関門海峡の雄大な景色を眺めながら歩きます。ここの夜景はさぞ綺麗でしょうね(^^)
■関門海峡海上交通センター(館内一部撮影不可) [地図]
ここもこの日だけ特別に一般公開されていました。
センター内では、海保の制服を体験するコーナーや海保のお仕事ビデオが上映されていたり、船舶の模型などが展示されていました。4階の管制室(撮影禁止)には、たくさんのモニターが並んでおり、24時間体制で船舶の安全を見守っていました。
屋上も開放されており、ここから眺める関門海峡は絶景でした(^^)
海上交通センターを後にし、ゴール地点の門司駅を目指します。陸橋を越える途中で北九州貨物ターミナルが見えました。
国道3号線沿いを歩きます。
■JR門司駅(ゴール地点) [地図]
12時頃、ゴール地点の門司駅に到着しました。距離は7kmと短いのですが、見所が多く、大満足のウォーキングでした^^
この記事へのコメントはこちら