高倉健さんを偲び、折尾を歩く

2015年6月7日()は、JR折尾駅で開催されたJR九州ウォーキングに参加してきました。

今回のコースは2014年11月に亡くなられた俳優の高倉健さんの母校を訪ね、折尾駅周辺連続立体交差事業に伴い現在工事中の鉄道トンネルを見学し、折尾地域を代表するイベントである「折尾まつり」を楽しもうといった内容でした。

またこの日は、戸畑駅でも「とばた菖蒲まつり」とタイアップしたJR九州ウォーキングが開催されていたため、折尾と戸畑のWウォーキングを狙って参加してきました^^

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没写真(Facebook)

    


JR九州ウォーキング
折尾駅:変わりゆく駅と俳優・高倉健さんを偲び、「折尾まつり」を楽しむ
(コース距離:約6km)
コース詳細
当日マップ

■JR折尾駅(スタート地点) [地図]

9時頃、スタート地点のJR折尾駅に到着。Wウォーキング2本目の戸畑駅のスタート受付時間は12時までだったので、そんなに慌てずにやって来ました。

折尾駅の構内は相変わらず複雑で、前日に折尾駅構内図で予習をしていなかったら間違いなく迷っていたでしょうね(^^;)


折尾駅周辺の鹿児島本線、筑豊本線、短絡線の3線を高架化するために、100年近い歴史があった木造の駅舎は現在改修工事中です。


堀川沿いの飲み屋街です。ここもあと数年以内に再開発で全部なくなってしまうそうです。なんだか悲しいですよね。

ちなみに堀川は、約400年前に黒田藩が遠賀川の洪水対策として遠賀川を分流させるために造った人工河川です。


■福岡県立東筑高校 [地図]

高倉健さんの母校である「東筑高校」に到着。日曜日なのに学生さんが「おはようございます!」と我々参加者を出迎えてくれました^^


正面玄関には「幸せの黄色いハンカチ」が掲げられています。


高倉健さんの遺作となった2012年公開の「あなたへ」の宣伝幕が展示されていました。


こちらのポスターには高倉健さん直筆のサインが書かれています。


ポスターの傍らでは、東筑高校出身の著名人の写真が展示されていました。左から三原朝雄さん(第118代文部大臣)、仰木彬さん(元近鉄・オリックス監督)、平野啓一郎さん(第120回芥川賞受賞)です。

そういえば、イチローの恩師である仰木監督が東筑高校出身だということをすっかり忘れていました(^^;)


■東筑会館 [地図]

東筑高校の同窓会館である「東筑会館」へと移動。玄関前では東筑生手作りのクッキーやポケットティッシュ入れなどが販売されていました。


東築会館2階の「東筑資料室」では、東筑高校の歴史資料、仰木監督のユニフォーム、そして高倉健さんの写真やポスター等が展示されていました。




国道3号線を横断し、福岡県八幡総合庁舎[地図]前を通過します。


さつき台中央公園[地図]の中を通り抜けます。


さつき台の閑静な住宅街を歩いていると、突然雑木林へと続く階段が現れました。


■体当たり勇士の碑 [地図]

階段を上がり、木々に囲まれた小高い丘の上に「体当たり勇士の碑」がありました。この日は特別に野辺軍曹と高木兵長の遺影が碑に立て掛けられていました。

【体当たり勇士の碑】1944年8月20日午後5時頃、米軍B29大型爆撃機約80機が姿を現し、北九州を目標に来襲をしてきました。下関・小月の陸軍飛行第4戦隊より少年飛行隊、野辺軍曹と高木兵長搭乗の二人乗り戦闘機「屠龍」が隊長機に体当たりし、飛散した破片が二番機に当たって、一機でB29二機を撃墜しました。残りの数十機は、それ以上町を攻撃することなく、西の空へ飛び去りました。両勇士の功績を称えて、墜落現場に忠霊碑が建立されました。


地元ガイドさんの説明を聞きます。記録にはないが野辺軍曹と高木兵長の他にも多くの兵士が北九州を守るために特攻をしたことや特攻を恐れたアメリカ軍が北九州への原爆投下を諦めて長崎に変更した説があることなど初めて聞かされる話で大変驚いてしまいました。

このような出来事があったことを知らずに申し訳なく思い、碑に手を合わせてその場をあとにしました。特攻を美化する気持ちはありませんが、悲しい戦争の遺跡として是非とも後世に残してもらいたいものです。


筑豊本線の線路を越えます[地図]。

折尾駅周辺連続立体交差事業に伴い、この踏切辺りから筑豊本線の現在の軌道が「鉄道トンネル」に向かう軌道へと変わっていくと思われます。


■福岡県立折尾高校 [地図]

高倉健さんは「東筑高校全日制課程商業科」を卒業されています。当時、折尾高校は「東筑高校南校舎商業科棟」として使用されており、高倉健さんは現在の折尾高校の地で多感な青春時代を過ごされたことになります。


正面玄関では生徒たちが「おりこう(折高)カレー」を販売していました。パンに付けて試食させてもらったのですが大変美味しかったです^^


校舎の中には堀川に関する歴史資料を展示する「きらり、発見!堀川ものがたり館」がありました。ここは一般の方も無料で利用できるようです。


館内には、高倉健さんが折尾高校に送った祝電も展示されていました。


また、校舎の中庭に県指定有形文化財の「ひらた船」が展示されています。

【ひらた船】江戸時代は米や雑貨の運送に、また同時代末期からは筑豊炭田の開発とともに石炭を輸送する船として使われるようになりました。遠賀川では帆を張ることもありましたが、掘川では棹や櫂を使って船を進め、空船の時は陸上から綱で引張ったりしていました。最盛期の明治20年頃には川筋全体で約7,000隻ほどあったそうです。


勝手にウォーキング大会in芦屋で芦屋町を歩いた時、ひらた船を見かけましたがこちらの方が保存状態は良さそうですね。


■鉄道トンネル [地図]

約3年ぶりにトンネルの見学をさせていただきました。このトンネルは黒崎へと続く「短絡線」が通ることになります。

折尾駅周辺連続立体交差事業(北九州市)




■旧折尾警察署庁舎 [地図]

この建物は1909年に折尾警察署庁舎として建築されましたが、現在では折尾愛真学園の記念館として利用されています。


鹿児島本線を横断するために人道用トンネルを抜けます。


トンネルの中は「ねじりまんぽ」という特殊な工法で作られています。こういう風情のあるトンネルも取り壊されてしまうのでしょうかね…


■折尾西公園(折尾まつり会場) [地図]

折尾まつり」の会場である折尾西公園に到着。見物客で大賑わいです。

そういえば、昨年はスタート受付で折尾まつり会場で使える「100円券」を貰ったのですが、今年は貰えなかったですね…ORZ


ステージでは保育園児による演奏と演技が行われていました。かわいいな~(*´ω`*)


■JR折尾駅(ゴール地点) [地図]

10時40分頃、ゴール地点のJR折尾駅に到着。これからWウォーキング2本目の戸畑駅へと向かいます!


とばた菖蒲まつり編に続く

    

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