勝手に篠栗四国八十八ヶ所霊場めぐり その1

年の瀬も間近になって参りましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?JR九州ウォーキングもオフシーズンとなり、さらに冬場は参加できるウォーキングイベントも少ないため、ここ10日ほどブログの更新をさぼってしまいました。

今回から、今年の夏に行橋別府100キロウォークの練習として篠栗四国八十八箇所霊場巡りをしていたのでその様子を何回かに分けて報告したいと思います。このネタはかなり長編になると思い、書くのがめんどくさくなって封印していたネタです^^;

新 篠栗八十八ヶ所霊場めぐり [楽天]

    


7月某日、行橋別府100キロウォークの練習として夏場にある程度の長距離を歩きたいなと考えていた頃、本屋で新 篠栗八十八ヶ所霊場めぐり [楽天]という本を見つけました。

四国八十八ヶ所の巡礼お遍路は知っていましたが、福岡県内にもお遍路ができる場所があることをこの本を見るまで知りませんでした。距離も全行程約50kmと100キロウォークの練習としてはちょうどよい距離でしたし、なにより寺社仏閣を見て回れるというのは私向きだったので8月の盆休みに篠栗四国八十八ヵ所霊場めぐりをすることを心に決めその本を購入しました。


■篠栗四国八十八ヵ所霊場

▲概要

篠栗四国は、小豆島四国、知多四国と並び日本三大四国として有名な霊場です。福岡の都市圏にありながら、若杉山を望む自然に覆われ、全国から年間約100万人が訪れます。四国と同じく八十八ヵ所すべてをめぐると願いがかなうといわれ、白装束に身を包み、杖をついたお遍路さんがそれぞれの心の安らぎを求めて行き交います。篠栗の深い自然のなかを歩く札所めぐりは、願掛けだけでなく、静かに自分と向きあう貴重な時間でもあります。

▲歴史

江戸末期、尼僧慈忍が本四国八十八ヵ所巡拝の帰路に篠栗村に立ち寄ったところ、村人たちは不作と疫病に苦しんでいた。慈忍は村民救済のために不動の滝・平家岩にこもって祈祷を続け、弘法大師に救いを求めた。やがて村には平穏が戻り、願いは成就する。慈忍は弘法大師御誓願を実証した霊地として、ここに八十八ヵ所の霊場を造ることを決意。しかし志半ばにして没し、その遺志をついだ藤木藤助翁と村の有志たちによって八十八ヵ所すべての本尊石仏が彫られ、篠栗四国の形態が作り上げられたのである。

▲篠栗四国霊場巡拝図(出典:クロスロードふくおか)

※クリックで拡大します。


■JR篠栗駅 [地図]

2013年8月10日()の6時40分頃、JR篠栗駅に到着。1日で番外を含めた89箇所を全部巡ってやろうと思っていたので朝早めにやって来ました。

この日は、篠栗町に隣接する飯塚市では観測史上最高気温を記録した日で、朝からうんざりするような本格的な暑さでした(^-^;)A


駅待合室の片隅に大きなガラスケースに入った白装束の母娘遍路人形が飾ってあります。この人形の姿が遍路の正装と必要小道具になります。

ちなみに私の格好は、上はTシャツ、下はジャージとウォーキングシューズといういつものウォーキングスタイルでした^^;

①金剛杖

弘法大師の御加護によって護身する杖。「南無大師遍照金剛」「同行2人」「氏名」を墨書する。一日の遍路を終えたあとは、杖の先をていねいに洗う。

②菅笠

陽射しや雨風をしのぐためのもの。今では白い帽子で代用する人も多い。「同行二人」「住所氏名」を書き、更に「迷故三界城」「悟故十方空」「本来無東西」「何処有南北」と書く。

③笈摺

現在では朱印をいただき、死出の旅で身につけるものとされるが、昔は荷物を背負ったときに背中が擦り切れないように身につけた。

④納札

願いを書いた札。一札所に1枚納札箱に納める。

⑤納経帳

各札所で朱印や寺の墨書きを受ける。

⑥その他

白衣・経本・輪袈裟・念珠・手甲・脚絆・白地下足袋・鈴・ろうそく・線香・賽銭・頭陀袋・カッパやレインコートなど


駅舎正面の植込みの中には弘法大師千百五十年御遠忌を記念する宝塔婆が建っています。


記念碑の右に朱文字で「篠栗四國参拝打始め 行程十一里二十三丁四十一間(約50km)」と書かれた遍路石柱があり、これからの道程の厳しさを感じさせます。


■第33番札所 篠栗山本明院(打ち始め) [地図]

JR篠栗駅の陸橋 [地図] を渡り、駅の裏側に出て、そこから約5分ほど歩いた場所にあります。本尊の薬師如来は眼病に霊験ある仏様で、堂内には「目」の字を歳の数だけ書いて奉納した祈願書もあります。

札所の誘導は遍路標識石柱などがあるのですが、これがかなり分かりづらいのでなるべく事前に地図は用意しておいた方がいいと思います。私は購入した新 篠栗八十八ヶ所霊場めぐりに詳細な地図が載っていたので迷いませんでした^^


本堂の前には打ち始めの寺らしく、金剛杖や白衣、ずだ袋、ロウソク、線香、納経帳など巡拝必需品が売っていました。


多々良川沿いのオアシス篠栗 [地図] の横を通り高田虚空蔵堂へと向かいます。


■第21番札所 高田虚空蔵堂 [地図]

本尊の虚空菩薩は虚空の如く無限の知恵や功徳を蔵し、丑・寅の守り本尊である。20数年以上前、この堂の前でひどい交通事故があり、車は大破し、その衝撃で石灯籠の首も足も折れるほどの事故だったのだが、不思議なことに乗っていた丑年の三人は、皆無事だったそうです。


境内右手にある十三仏堂。


■第37番札所 高田阿弥陀堂 [地図]

第21番札所から川沿いに1分程歩いた場所にあります。高田集落の氏神だった天神社の本殿を譲り受け阿弥陀堂にしたそうです。


この本堂は台風でひどく痛んだため、何とか取り壊さずに保存しようと、お堂全体を別の建物でスッポリと覆うことにしたそうです。


国道201号線のガード下 [地図] をくぐって高田観音堂へと向かいます。


■第69番札所 高田観音堂 [地図]

この観音堂は香川県観音寺市にある七宝山観音寺を遷した堂です。


本尊の聖観音像は1916年に博多の信者一同からの寄贈されたもので、今も大切にお祀りされています。


■第32番札所 高田十一面観音堂 [地図]

大きな一枚岩が蓋をするように覆いかぶさっており、これが「くぐり岩」です。頭を打たないように注意が必要です。


「くぐり岩」を抜けて石段を上がって行くと、二つのお堂が軒を連ねています。左が高田十一面観音堂で、右が粕屋郡中第十番札所の観音堂です。


石段を下り「くぐり岩」を再び抜けて車道に出た後、国道201号線と平行に東へとしばらく歩くと県道92号線に出ます。ここを右折して50mほど国道方角に向かうと左手に天神の森の2本の大杉が見えてきます。この大杉の横に第4番札所の金出大日堂があります。


その2に続く

    

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