世界遺産ウォーキング / 明治日本の産業革命遺産「遠賀川水源地ポンプ室」に行ってきた
2015年9月6日(日)は、JR筑前垣生駅で開催されたJR九州ウォーキングに参加してきました。このコースは2015年7月5日に「世界遺産(文化遺産)」に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業」の施設のひとつである「遠賀川水源地ポンプ室」を訪ねるというものでした。
前日の天気予報では終日雨とのことだったので、当初は参加する予定ではなかったんですよね~。でも、朝起きてみると雨は全然降っていなかったので居ても立ってもいられず急遽参加することにしました(^^)
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JR九州ウォーキング
筑前垣生駅:産業革命遺産「遠賀川水源地ポンプ室」を訪ねて
(コース距離:約6km)
コース詳細
当日マップ
■中間市営球場駐車場(第1駐車場) [地図]
8時40分頃、中間市営球場駐車場に到着。私はJR九州ウォーキングのスタート地点が筑前垣生駅だったので駅に近い第1駐車場に車を停めましたが、遠賀川水源地ポンプ室に歩いて行かれる人達は、後述する中間市役所前の第2駐車場に停めたほうが近くて便利だと思います。
こちらの駐車場は200台が収容できるようです。
駐車場内には「遠賀川水源地ポンプ室」直通シャトルバスの乗降場がありました。このシャトルバスは土・日・祝祭日のみ運行しており、2015年9月時点で料金は無料のようです。
■JR筑前垣生駅(スタート地点) [地図]
第1駐車場からは歩いて5分ほどで到着しました。「垣生」と書いて「はぶ」と読むんですね。恥ずかしながら、駅名標を見るまで知りませんでした(^^;)
スタート受付では中間市から先着200名に貰えるガイドブックと世界遺産記念のタオルをいただきます。この時間では貰えないだろうと諦めていたので驚きました。雨の天気予報のせいで参加者の出足が鈍っているのでしょうか?
■中間市地域交流センター [地図]
ここは、「遠賀川水源地ポンプ室」に関する総合案内所になります。
館内では世界遺産に関するパネルの展示だけでなく中間市の特産品や遠賀川に関する歴史的資料なども展示されていました。
ちなみにこちらで、前述したシャトルバスの時刻表をいただきました。
■垣生公園 [地図]
中間市地域交流センターの裏に垣生公園があります。垣生公園は中間市最大の公園で、市民の憩いの場となっています。また、2,000本の桜、ツツジ、ショウブが植樹され、4月にはこの公園で中間市の三大祭りの一つ「筑前中間さくら祭」が開催されます。
▲埴生神社 [地図]
垣生公園の頂に埴生神社の本殿があります。
【埴生神社】仲哀天皇、神功皇后が熊襲平定のため西下の際、埴生郷船津に上陸された際、船魂の神を祭られたという由緒ある神社です。
今回のウォーキングの安全を祈願しました(-人-)
▲垣生羅漢百穴 [地図]
垣生公園のあちこちに散在する横穴群を総称して、垣生羅漢百穴と呼んでいます。昭和32年に福岡県の文化財に指定されています。
垣生公園を後にし、県道98号線を歩いて、今回のウォーキングの目玉でもある「遠賀川水源地ポンプ室」を目指します。
中間市の東西を結ぶ遠賀橋[地図]を渡って、遠賀川を越えます。
遠賀川を越えた交差点[地図]では世界遺産登録を記念したオブジェ?が設置されています。さらに中間市公式キャラクターの「なかっぱ」がJR九州ウォーキングの旗を持って道案内をしていましたw
オブジェの隣に設置された仮設テントでは、「遠賀川水源地ポンプ室」に関するパンフレットが配布され、冷たい麦茶の振舞いもありました(^^)
県道73号線沿いを歩いて行きます。中間市消防署[地図]前を通過。
「笹尾川橋」信号機[地図]を直進します。誘導係の方から「あと200mですよ!」と声をかけられます。
エネオスのGS[地図]を通り過ぎます。
ん?何やら人だかりができていますね。その人達の視線の先には…
■遠賀川水源地ポンプ室 [地図]
で、でたー、これが世界遺産かー。緑のツタに覆われた赤れんがの外観は歴史の重さを感じさせます。でも、木や電線が邪魔して、あまり見晴らしがいいとはいえないですね(^^;)
【遠賀川水源地ポンプ室】遠賀川の河口から約10kmにある八幡製鐵所の送水施設です。1906年、八幡製鐵所第一期拡張工事に伴う工場用水不足を補うため遠賀川に水源を求め、1910年に創業を開始しました。蒸気ポンプを動力としていましたが、1950年に電動化されました。
ボランティアガイドさんの説明に耳を傾けます。この施設、現在も稼働中なので残念ながら施設内には立ち入ることができないとのことです。だから鉄柵や有刺鉄線で敷地内に入れないようにされているんですね。
県道沿いの眺望はどうやら建物の裏側のようですので、ポンプ室敷地の外周道路を歩いて表側に回りこみます。
金網越しに建物の側面の写真を撮ります。なんか遠いなー(^^;)
立ち入り禁止ですので入口の門にはきっちりと施錠がされています。参加者の皆さんもフェンス越しに写真を撮られていました。
入口の門越しに見た建物の表側になります。
福岡県内初の世界文化遺産の一つとして楽しみにしていたのですが、実際訪問してちょっとガッカリしたというのが正直な感想です。現在稼動中の施設ということで建物の中に入れないのは納得なんですが、外観をもう少し近くで観たかったです。毎日新聞に掲載された以下の残念な記事がなんだか腑に落ちた気がしました(^^;)
⇒遠賀川水源地ポンプ室、来訪者4ヶ月で4,620人 当初見込み大幅に下回る(毎日新聞)
■堀川の中間唐戸 [地図]
ボランティアガイドさんの説明では、細長い板を水門の溝に入れ、その枚数によって水量を調節するそうで、現在も使用されているとのことでした。これといい、ポンプ室といい、中間市にある施設は長持ちしますね(゚Д゚;)
【堀川の中間唐戸】福岡藩初代藩主・黒田長政の命により、遠賀川の治水対策として堀られた運河「堀川」へ遠賀川から水を取りこむために作られた門です。昭和58年、福岡県指定文化財になっています。
中間市役所[地図]前を通過
「本町」交差点[地図]を左折。
■屋根のない博物館 [地図]
ゴールの中間駅を目指して歩いていると、前方に不思議な物体が見えてきました。
こ、これはモ、モアイ…
どうやらここは、中間市が1988年に廃線となった国鉄香月線の跡地を1億円以上かけて開館した「屋根のない博物館」と呼ばれる公園のようです。
総延長400mの公園内には「ふるさとの道」「やすらぎの道」「古代への道」「もやいの道」の4つのゾーンに分かれ、それぞれ世界の各地域を象徴する像が約30体設置されています。
ここは、どうやら「もやいの道」と呼ばれるゾーンのようです。
頭だけのモアイ。これが一番なじみがあります。
3体のモアイがこちらを睨みつけます(゚ロ゚;ノ)ノヒィィィィィ
次は「古代への道」です。
巨石人頭像。メキシコの像です。
スフィンクス。意外とでけー
「やすらぎの道」に入ると石像だけでなく建物もあります。これはパルテノン神殿です。
ミケーネの獅子門。面白がって写真を撮りまくっているのは私だけで、他の参加者は素通りされていきますw
いよいよ最後のゾーン、「ふるさとの道」になります。
韓国のトルハルバン。
福岡の岩戸山古墳で出土した扁平石人。
福岡の石神山古墳で出土した武装石人。
ここが「屋根のない博物館」の出口です。
いやーすごく楽しめました。どうやら私は、「遠く」の世界遺産よりモアイやスフィンクスなど手に触れる「近く」の世界遺産のほうが好みのようですw
■JR中間駅(ゴール地点) [地図]
10時20分頃、ゴール地点のJR中間駅に到着。ゴール受付では雨の日ボーナスポイントも含めた3ポイントをいただきます。空模様は怪しかったですが、最後まで雨に降られなくてラッキーでした^^
雨はまだ降りそうになかったので、車を停めている中間市営球場駐車場までは歩いて戻ることにしました。
■遠賀川河川敷駐車場 [地図]
戻る途中で、「遠賀川水源地ポンプ室」の第2駐車場である遠賀川河川敷駐車場の写真を撮ったのでここに掲載しておきます。
中間市役所前のこの進入口から河川敷へと降りていきます。
駐車場の収容台数は300台です。
遠賀川に近いので大雨の時など冠水する恐れがあるので注意してください。
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