志賀島を歩く!~金印と万葉歌碑巡りウォーキング~

2013年10月19日()は、JR西戸崎駅で開催されたJR九州ウォーキングに参加してきました。2013年の秋編では去年の秋編で参加しなかったコースや今回のような新設のコースを積極的に参加していこうと考えています。

JR九州ウォーキングコース外の場所は■赤字で記しておきます。

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JR九州ウォーキング
西戸崎駅:目指せ!玄界灘に浮かぶ自然あふれる志賀島、金印ウォーク
(コース距離:約12km)
コース詳細
当日マップ


■JR西戸崎駅(スタート地点) [地図]

8時30分頃、JR西戸崎駅に到着。


県道59号線(志賀島和白線)沿いを志賀島方面に歩いていきます。


■海の中道 海辺の里 [地図]

地元の魚介類や野菜などを取りそろえた産地直売店。立寄りポイントになっていたが、開店時間の9時30分まで時間があったので素通りしました。


■万葉歌碑(志賀島第7号歌碑) [地図]

志賀中学校の校門脇に建っています。志賀島にはこのような万葉歌碑が10箇所点在しています。

【志賀島第7号歌碑】

かしふ江に たづ鳴き渡る 志賀の浦に 沖つ白波 立ちしくらし毛

歌意:香椎の入り江に鶴が鳴いて飛んでいく。志賀の浦では沖に白波が立って、幾重にも押し寄せているようだ。


志賀島が見えてきました。写真右手の海が玄界灘、左手の海が博多湾になります。


志賀島橋 [地図] を渡り、いよいよ志賀島へ突入です。


しばらく歩くと、私にとって初めての長距離ウォークイベントだった第7回 福岡チャレンジウォーク大会のゴール地点、志賀島小学校 [地図] が見えてきました。


■万葉歌碑(志賀島第8号歌碑) [地図]

志賀島小学校の校舎玄関横にありました。

【志賀島第8号歌碑】

志賀の浦に いざりする海人 家人の 待ちこふらむに 明しつる魚

歌意:志賀の浦で漁をしている海人は、家族が待っているであろうに、仕事とはいえ、夜通し魚を釣っていることよ


■万葉歌碑(志賀島第3号歌碑) [地図]

国民宿舎しかのしま苑の跡地にあります。ここは大変分かりづらく、地元小学生の協力を得てやっとのことで探し当てましたw

【志賀島第3号歌碑】

志賀の白水郎の 釣りし燭せる いざり火乃 ほのかに妹を 見無よしもか裳

歌意:志賀島の海人が沖で灯している漁火のように、ほのかにでも都で自分の帰りを待っている妻を見ることができたらな~


■万葉歌碑(志賀島第9号歌碑) [地図]

志賀島南西部の棚ヶ浜に建てられています。

【志賀島第9号歌碑】

沖つ鳥 鴨とふ船は 也良の崎 たみて漕ぎ来と 聞こえこぬかも

歌意:荒雄の乗った鴨という船が能古島の也良の崎のところを漕いでくるという知らせを防人はまったく言ってこないなあ


志賀島を周回する金印海道(県道542号線)と呼ばれる道をコース折り返し地点の金印公園に向かって歩いていきます。



■金印公園(折り返し地点) [地図]

10時頃、コース折り返し地点の金印公園に到着しました。

【金印公園】18世紀の江戸時代、「漢委奴国王」と記された金印が発見された場所。その地が公園として整備されている。発見された金印は福岡市立博物館に展示されています。


公園入口ではカルピスウォーターをいただきました^^


公園内は展望所や広場などもあり、博多湾を一望できます。写真のような金印のモニュメントも展示されていました。



ここで折り返して、今来た道をJR西戸崎駅に向かって歩いて帰るのが本来のコースですが、せっかく志賀島まで来てダダでは帰りませんw

以下の資料を参考に、志賀島の各名所を見て回ってきたのでその模様を報告したいと思います。

■参考資料

福岡歴史探訪ウォーキング [楽天] 53ページの地図


福岡散歩マップ [楽天] 112ページの地図


金印公園からは金印海道(県道542号線)沿いを志賀島北部の下馬ヶ浜海水浴場に向かって歩いて行きます。

■蒙古塚 [地図]

平成17年の福岡西方沖地震で倒壊した為、平成19年に建替えられています。

【蒙古塚】1274年の文永の役で襲来した蒙古軍の船が座礁した際に、兵士100余名が捕虜となり、半数は京の都へ、残りの兵士は大宰府水城の地で処刑されました。その兵士たちの供養のために建てられた塚です。


■万葉歌碑(志賀島第6号歌碑) [地図]

蒙古塚前の道を挟んだ海岸側に建てられています。

【志賀島第6号歌碑】

志賀のあまの 塩やく煙 風をいたみ 立ちは昇らず 山にたなびく

歌意:志賀の海人の塩を焼く煙は 風が強いので立ち上らず山にたなびいている。


■万葉歌碑(志賀島第2号歌碑) [地図]

志賀島園地内に建てられています。

【志賀島第2号歌碑】

志賀の山 いたくな伐りそ 荒雄らが よすがの山と 見つつ偲はむ

歌意:山の木をひどく伐採しないでください。いまだ還らぬ荒雄のゆかりの山を見ながら、彼を偲びたい。


■大崎展望台 [地図]

志賀島園地内にあります。ここから見える水平線に沈む夕日はとてもきれいですよ^^


大崎展望台からの眺め。遠くには玄界島が見えます。


■しかのしま資料館(館内撮影不可) [地図]

入館無料ということで、休憩がてら展示物を見学させていただきました。

【しかのしま資料館】国民休暇村の敷地内にあります。館内には出土遺物や古民具などが所狭しと展示され、「志賀島の歴史」「無形文化財」「万葉集と志賀島」「元寇と志賀島」「志賀島の産業」の5つのテーマに分けて島の歴史と文化を解説しています。


休暇村 志賀島 [地図]

以前泊まったことがあるのですが、ここは全室オーシャンビューで眺めもよく、バイキング料理や温泉も満足のいく内容でお勧めの施設です。志賀島散策の拠点として立寄ってみてはどうでしょうか


■万葉歌碑(志賀島第5号歌碑・荒雄の碑) [地図]

休暇村 志賀島の敷地内に建てられています。この第5号歌碑には隣接して「荒雄の碑」が建立されています。

【志賀島第5号歌碑・荒雄の碑】

大船に 小船引きそへ かづくとも 志賀の荒雄に かづきあはめやも

歌意:たとえ大小の船を出して大勢の人々が海中に潜ったとしても、志賀の海人の荒雄にめぐり会えるだろうか、おそらく会えないだろう。


下馬ヶ浜海水浴場 [地図]です。以前来たときよりも浜辺が綺麗になったような感じがします。サーフィンをされている方々もいらっしゃいました。


■万葉歌碑(志賀島第10号歌碑) [地図]

下馬ヶ浜の沖津宮に向かう海岸沿いに建っています。

【志賀島第10号歌碑】

志賀の海人は 藻刈り塩焼き いとまなみ 髪梳の小櫛 取りも見なくに

歌意:志賀の海人は藻を刈ったり塩を焼いたりして暇が無いので髪をすく櫛を手にとってもみないことだ。


■志賀海神社 中津宮 [地図]

志賀島第10号歌碑横の小道を登ると志賀海神社中津宮が鎮座しています。ここは中津錦津見神が祀られており、前庭部では志賀島で初めての古墳が平成6年に発見されました。


■志賀海神社 沖津宮 [地図]

志賀海神社沖津宮では底津綿津見神が祀られています。大潮の干潮の時だけ渡ることができます。


下馬ヶ浜海水浴場を後にし、今まで歩いてきた金印海道(県道542号線)から内陸に向かう一般道を歩き、次の目的地潮見公園を目指しました。しかし道中道標などは一切なく道に迷ってしまい、本来なら30分ほどで到着する予定が1時間以上もかかってしまいました(><)

■潮見公園 [地図]

志賀島の最高点、海抜167mのところにある展望公園。初日の出や夜景を楽しめる場所として有名です。


潮見公園展望台 [地図]からは、360度の眺望が楽しめ、海ノ中道から博多湾、さらにその向こうに福岡市街を見渡すことができます。


潮見公園展望台から海の中道方面を眺めます。


■万葉歌碑(志賀島第4号歌碑) [地図]

潮見公園展望台横に建っています。

【志賀島第4号歌碑】

志賀の浦に 漁する海人 明け来れば 浦廻漕ぐらし かじの音聞こゆ

歌意:志賀の浦で漁をする海人は夜が明けてきたので、岸をめぐって漕いでいるらしい。その梶の音が聞こえる。


■火焔塚 [地図]

潮見公園から志賀海神社に向かう途中にありました。

【火焔塚】1281年の元寇の際、高野山の僧侶一行がこの地にこもって護摩を焚き、博多湾に侵攻した蒙古軍の降伏を祈祷したと伝えられています。蒙古軍が退散し、僧侶たち一行が帰るとき、不動明王の火焔形をこの地にとどめたため火焔塚と呼ばれるようになったと伝えられています。


■志賀海神社 [地図]

13時50分頃、最終目的地の志賀海神社に到着。のんびりしているとJR九州ウォーキングのゴール制限時間15時に間に合わなくなってしまうので、写真をバタバタと撮ってしまい、慌てて志賀海神社を後にしました。

【志賀海神社】志賀島は玄界灘に臨む交通の要所として聖域視されていた島で、志賀海神社は「龍の都」とも呼ばれ、海の守護神として信仰されてきました。主祭神は底津綿津見神・仲津綿津見神・表津綿津見神を祀っています。全国の綿津見神社の総本宮です。



■万葉歌碑(志賀島第1号歌碑) [地図]

志賀海神社敷地内に建っています。

【志賀島第1号歌碑】

ちはやぶる 鐘の岬を 過ぎぬとも 我は忘れじ 志賀の皇神

歌意:波の恐ろしい金の岬を無事に過ぎたけれど、私は海の守護神である志賀の皇神を忘れない。


■JR西戸崎駅(ゴール地点) [地図]

14時50分頃、ゴール地点のJR西戸崎駅に到着。なんとか間に合いました^^;

ゴール受付でスタンプを押して貰い、帰路に就きます。


       

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